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CCDE概要

今回は思いっきり資格の事で恐縮ですが、シスコ社のエキスパート資格にも関わらずネットワークエンジニアからでさえ、

“へぇ~そんな資格あるんですかぁ。”

くらいなノリで答えが返ってくる日本での知名度は最低に近いCCDEについて。

当然シスコ社のエキスパート資格なので筆記試験と実技試験に分かれています。筆記は通常のCCIEと同様に100問の選択式で最寄りのテストセンターで受験可能です。そして実技試験ですが、実技試験(Practical Exam)とは言いながらも実機を触る事は一切ありません!筆記と同様にほぼ100問の選択式ですが、テストセンターはPearson VUEの帝国ホテルか大阪第一生命ビルの2箇所のみです。

筆記については皆さん恐らくお馴染みの形式なので、やはり実技試験について触れて行こうかと思います。

CCDEの実技試験は“各テクノロジーのこの環境下における最適な設計は何か?”を8時間延々と英語で問われ続けるという言うほぼ中世ヨーロッパの拷問並な試験です。

次に試験の範囲ですが技術的なことは筆記と実技で違いはなく、こちらにあるように大まかに以下のようになっています。

1. Layer 2 Control Plane

2. Layer 3 Control Plane

3. Network Virtualization

4. Design Consideration

L2、L3、VPN、IP Service と言った方が解りやすい気がしますし大分大雑把な技術範囲ですが、L2/L3に関連するものは本当に何でも出てくるのでCCIEレベルの知識がある事、それもCCIE SPレベルの知識があるのが前提といっても過言ではありません。というのもMPLS関連の深い知識を問われる事が結構多いので、その辺の知識がないと厳しい試験です。ただし、筆記・実技ともに必要なのは知識であってコマンドレベルを詳細に知っている必要は全くありません!ISPで設計に携わっているような方で英語に抵抗の無い方であれば闘える試験ではないでしょうか!(たかが試験に闘うという表現がちょっとアレですね。)

シナリオに沿った回答をしていくのですが、ネットワークの背景説明や依頼メールといったドキュメントがあって回答形式も選択問題だけではなく、図を描画する(線を引く、アイコン配置)、ドラッグ&ドロップと様々です。デモをこのサイトで体験することが出来ますので是非トライして見て下さい!回答はこの人が根気よく検証して結果を出しています。(どう考えてもデモは回答がBugだらけとの噂も!)

CCIEラボ試験は皆さん色々な受験記があるのである程度イメージしやすいかと思いますが、CCDEラボ試験は皆さんイメージが難しいかと思います。私は2月に受験して見事に不合格しているので偉そうな事は言えませんが、以下の流れで受験するというイメージを提供出来ればと。

1.9:00前にPearson VUEの帝国ホテル18階へ(ここは普通の試験センターと違い外国人の方が多いです。)

2.受付で本人確認や試験ポリシー確認を行う(携帯電話、飲食物の持ち込みはNG、水はウォーターサーバが受付にある、試験途中でトイレに行く際は手を挙げて退出など)

3.PCの前に座り試験開始

4.試験は午前の部と午後の部に分かれているので、午前中の4時間で2つのシナリオを解く(各シナリオで約25問、一度選択して先に進んだら戻れないので注意!)

5.1時間のお昼休憩が取れる(帝国ホテルのB1Fは超高級店しかないので、ランチに4千円出せるセレブ以外は迷わず外に行きましょう!)

6.午後の部で同様に4時間で2つのシナリオを解く

7.筆記と同様に終了後すぐに結果が表示されるのでスコアレポートを受け取って退室

CCIEと違って昼に外へ携帯電話を持って出ることが出来ますが、この試験は午後は全く別シナリオなので調べたからと言って何か得するかというような試験ではないです。また、コマンドを打つわけでは無いので動作が正しいという検証も出来ないのが、この試験の非常に難しい所です。(“受験したが、あんな機器を触らない試験じゃ俺は燃えない!”という熱い声を聞いた事もあります)

5/19にまた受験しようとしていますが、正直言って合格出来る自信が無いのが悲しい現実です。前回よりは前進している手応えは感じたいものですが、合格者でさえ“合格時に手応え無かった”との事なので、長い闘いになる事を覚悟しておかないといけなそうです。

*Cisco、Cisco Systems、シスコ、シスコシステムズ、CCIE、CCDEは、米国およびその他の国におけるCisco Systems Inc.または関連企業の登録商標です
*その他、このサイトに掲載されている社名、製品名は、各社の商標、または、登録商標です。

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