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CCIE DATA CENTER 受験記 3回目

2015年2月 ※当時のメモを元に2015年7月に作成しています。

前回の敗北より3ヶ月間、今回もまた日本人初のCCIE 7冠を賭けてCCIE Data Center 取得に挑戦!今回こそは必ず手に入れる!7つ目のCCIEを!ラッキーセブンを手に入れて、願い事を叶えるんだ!でも特殊な言語でお願いしなきゃダメかも知れないなぁ。(それ以前にもちろん叶いません。)

しかし、世の中には上がいる!CCIE 8冠を達成した人がいるのだ。Neil Mooreという人だ。この人も自分と同じで現在もCiscoの人ではないし、Cisco社員だった経歴もない。まぁ自分は厳密にはシスコジャパンにアウトソーサーでお世話になっていたことが1年半ほどあるので厳密には違うけど。しかし、この人は“資格勉強は体系的に技術を学べる良い機会だからやっているだけ”と言っている。それで続けられるなんて凄いモチベーションだなぁ。エンジニアの端くれな自分ですが尊敬します。

さて、この間に国内最高のネットワークエンジニアサイトであるネットワークエンジニアとしてにCCIE Nightの様子が書かれている記事で、その中で“若くてイケメン”なんて記載して頂きました!お褒めのお言葉ありがとうございます!でも、嘘、大袈裟、紛らわしい記事としてJAROに訴えられないか非常に心配です。次回お会いする機会があれば、是非ともご挨拶させて下さい。何せこのサイトには業界入り始めの歩兵時代から非常にお世話になってますから。今でも見ることが多いです、本当にネットワークエンジニアのための素晴らしいサイトです。

さてさて、CCIE Data Centerはまず熾烈な王座争奪戦を掛けた椅子取りゲームから始まる!これが日に日に酷くなって行く。90日以下でドロップする事は料金が発生するために基本的に無いからだ。とは言え、モチベーション維持も大変なので何とか早めに取りたい!何とかならんものか?シドニー、上海、シンガポールとアジア圏内全部見ているけど全く空かない。サンノゼしか空いてないけど、やっぱり東京で受けたい!そんな思いが通じたのか、空いた!2015/2/26!決まった、この日が日本人初のCCIE 7冠王誕生の日だ!あのヤク丸に引導をお渡しするのだ!と17万のお布施を完了する。

2015年2月26日

朝7時半起床。ミッドタウンへ向けて家を出る。そしてiPhoneに入れてあるThe WhoのWon’t Get Fooled Again(もう騙されやしねぇ!)をオープニングに聴きながら駅へ歩いて向かう!さーて、今回は勝たなきゃな、また3ヶ月とかこれ以上のモチベーション管理は流石に大変だ。

六本木に着いてからはJumpin’ Jack Flashをリピートで聞く!そして六本木ミッドタウンへ到着して1Fから21Fまでエレベーターで上がる。今回も1人寂しい試験なのか?と思って見ると、何名かロビー前にいる、そして横でプロクタが座っていた。どうやら最後に到着したようで、プロクタがこちらの顔を見るなり“Ok, Please show me your ID”と言う事で日本の免許証を見せる。“Is this a first time to take CCIE exam?”と他の受験者で初の方が居たのでエレベータに関する説明から開始。“Ok, please follow me”と言う訳でエレベータへ向かう。

途中で話掛けてくる方が居たので話をしていると、中国の方で昔日本に10年住んでいたとのこと。実に流暢な日本語だったので日本人かと思った。はっきり言って日本語は英語に比べて何倍も複雑な言語だ。これを流暢に喋れるというのは凄い!特に読み書きは世界トップレベルに難しい言語だと言われている。ひらがな、カタカナ、多様な漢字の音読みに訓読み、と嫌な要素が揃っている。アルファベットなんてA-Zで終わりなのになぁ。まぁ、ドイツ語もえらい難しかったけど。

エレベータを上がって行きCCIE部屋へ到着。今回はR&S 3名、DC 1名、内日本人は2名、中国人2名という事に。ブリーフィングを済ませると同時に、R&Sのインストラクションから始まる。その間一人でCCIE部屋で待つ事に。ではこの間に禅の教えに従い心を落ち着けよう。目を閉じて、集中力を研ぎ澄ませるのだ、、、あ、いかん、落ちそうになった!ここで寝たらアホの伝説が追加されてしまう!程ほどにしておこう。

そして皆が再び揃ったところで全員試験ルームへ移動。DCに関して注意事項が一つ増えていて、ルールを順守するように言われる。何でも機械が動かなく恐れがあるそうな。そりゃ恐ろしい!17万払ってそんな事になったら泣くに泣けんな、まぁ実際そうなったらギャン泣くけどね!

各自割り当てられた席に着き試験開始!まずは構成図と問題文を確認して行く。相変わらずの意味不明な構成図!でも今日は勝つ!その為にここに居るのだ!そして例によって構成を書き上げてみる。L2/L3、Storage、UCS、Virtualizationと各関連性を書き出す。大体20分使って終了!

そして設定開始!!Nexusから始める。今回は一部のスキも見せないように設定をしていく!前回はほぼ満点な出来だったので、特に問題は無いであろう。と思っていたら動きが怪しいのが出て来た。なんだこりゃ?Bugじゃないのかこれ?と思いプロクタに確認すると、

“もしBugであれば採点には影響ない。でも前の受験者はもっと酷いBugに引っかかったんだ。”

…だからなんなんだ!

本当に面白い人だなぁ。相変わらずのお茶目っぷりを発揮するプロクタをよそ目に、再度設定を頭からやり直す。今度は上手くいった!ヤレヤレだぜ、身長190cm以上でピッチピチの学ランを着ている気分で先に進める。オレオレオレオレ!という快進撃だ!(ラ、だよ、ラ) Nexusに誤り無し!という出来栄えだ。DC間のやり取りも問題なく出来ているし、細かい題意もプロクタに確認しつつ拾い切ったはずだ。

そしてStorageへ突入する。ここも前回で殆ど出来ていたので細かい点に注意して進めていく。どうやら今まで勘違いしていた部分を発見する。勝ったな!そう思う瞬間!天才的な閃きが冴えわたるぜ!(なら1回目で合格しろ。) 全部の設定を終えてUCSへ進む。

UCSは前回ダメだったところだ。しかし、今回は何も問題が無い!これは早い!サクサクと進めていく。この時はUCSの設定が世界最速の男になって居た!(つもり。) 超時短テクニックを駆使して設定を終わらせる。細かい題意に関しても読み直しをしながら順調に拾って行く。ただ、一部確認が出来ない点もあり、プロクタにもそれは確認出来ないと言われるので不安は残る。

そして最後のVirtualizationだ!今までここは相当厳しかった!前回は終了3分前で気付くと言う体たらくぶりだった!今回で終わりにさせてもらおうか。そして設定をあらかた終わらせるが、一部分だけやはり動作が怪しい。特に問題の要件に書かれてはいないけど、本当にこれで完了なのか?が判断できない。しょうがないので、詳細は後で確認する事に。

さて、やって来ましたゴールデンタイム!1週目の見直しを含めて2時間30分で終了!リブート掛けても問題なければ今回はPass、これはガチです!と言う訳でリブートしてその間に休憩をするかとお茶コーナーに行く。あれ?見知った顔がいる!昔お世話になった方なので話掛けたいところだけど、とは言えここで声でも掛けようものなら、きっと失格になったりご迷惑をお掛けしたりするのだろうからスルーしておこう。でも言いてぇ!俺、今日で7冠っすよ?って言いてぇ!(ダメだった時の事も考えろ) 休憩から戻り、見直しの2周目も終わった所で、“Ok, please start saving your configuration, we are going to lunch after 5 minute!” という訳でランチへ。

ラボ会場から大きな机がある部屋へ移動。今回は人数も居るのでプロクタも同席してご飯を食べる。先ほどの中国の方が”調子はどう?”と聞いてきたので、良い感じですよと言うと。“凄いなぁ、DCを受けているって他にもCCIE持っているの?”と言うので6個持っている変態だと言うと、“6個?凄い!天才じゃないですか!”とお褒めの言葉を頂戴した。いやいや、本当に天才だったらこんな事する必要ないですよ。本当の天才は何人も見ているので、自分が如何に天才じゃないかは知っています。そして更に隣の方にも話掛けると、大分重たい表情。初回受験との事なので色々緊張しているのでしょう。皆頑張りましょう!あ、弁当についてはノーコメントです。

さて、ランチタイムが終了して試験部屋に戻り午後の部開始!もう何もする事は無い。見直しをひたすら繰り返し、細かい題意との認識違いが無いかをプロクタに確認して行く。もう尋問に近いくらい細かく聞いていく。文面の読み違いで点数を落とすとFailループに陥るからだ。それだけは避けなくてはならない!作本さんやボスのようなキチ、いや天才肌では無いからだ!愚直に前に進む事しか出来ない。

さて、続いて見直しを進めるけど動作に関しては変な所は一つも無い!あとは題意との闘いだけだ!そして、“Last 5 minute! Please start saving your configuration!” 勝利へのcopy run staを繰り返して終了。

そしてタイムアップ!もう椅子取りゲームには参加しないで済みそうだ!これは会心の出来だった!と言う訳で受験者全員でエレベーターを降りる。ちょっとお茶でもして行きません?と言って全員でミッドタウンB1Fのカフェで話をする。皆さん初回受験だったので、大分緊張したとの事だ。日本人の方はOさんと言って、昼食中に喋っているのが大丈夫なのかどうかで結構ドキドキしたらしい。やっぱり日本人は繊細だなぁ。(お前も日本人だろ。) と言う訳で各自連絡先を交換して解散した。

そしてミッドタウンを後にし自宅に到着すると、合否メールが来やがった!は、早い!1時間くらいしか経ってないぞ?そんなんで大丈夫なのか?俺の全てをそんな短時間で推し量れると言うのか?(大袈裟過ぎ。) と言う訳でWebページにアクセスしようとするが、アクセス出来ない!何だかログインエラーになってしまい、一気に気を抜かれてしまう。

ふ、ふ~じこちゃぁぁぁん(意味不明)

でも地図にも載っていないような無人島に送り込んだ挙句、危険な軍隊並みの武装集団組織と張り合わせるクセに、見返りは何一つ無いという 峰 不二子戦略 はCCIEのそれに似ている。(何がだ。) そりゃあの女は止めておけって友達は言うよ。何だかんだで巻き込まれるし。

そんなアホな事考えていても結局アクセス出来ないので、問題を纏めてそのままダラダラして寝ることにした。

2015年2月27日

朝起きるとログイン出来るようになっている!よし、来た!これでハッキリとする!日本初の栄冠を手に入れられるのか?小さい世界の下らない話だけど、せっかくやって来たんだから達成して見たい!どうだ?どうなんだ?お前は俺を認めてくれるのか?努力する事に意味はあるのか?

“Pass”

ジュッ・テーーーーーーーム!(もう何でもいいんだな。) や、や、や、やった!やり抜いた!両手を上げてガッツポーズをした!日本人初という栄冠を手に入れる事が出来たんだぁ!取りあえずはCCIE級日本チャンピオンの座を取得する事が出来た!まぁもちろん、ただのベンダー資格なのでそんな大層な功績な訳では無いのだけれど、それでもこんな自分が1つの事で日本初という事を成し遂げられたのは素直に嬉しい事だな。

例によって各方面に連絡をして例によってお祝いしてもらったり、コメントを頂いたりした。為久さんにも引導をお渡しし、

 

おめでとう!とのお言葉を頂いた。皆さんありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします!次は2015年2月現在最後のCCIEである、CCIE Collaborationへ!あれだけ苦しんだVoiceが再びやってくる事に恐怖しながらも、Voiceに関してはあの時とは違う!一捻りにしてくれるわい!と気合だけは十分に第8戦へ向かう!

第7部完

To be continued…

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