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CCIE Routing and Switching 受験記 1回目

2004年7月20日 ※当時のメモを元に2015年5月に作成しています。

2004年4月に筆記に合格してからの3ヶ月間、自宅にヤフオクでこつこつと購入したルータ達(2500 x 3、2600 x 5、3600 x 1、ISDNシュミレータ)を積上げてIPexpertのWorkbookをひたすらやり込んでみた!もう、何だ、問題文の最初の2文字を見ただけで設定する事が分かるくらいにはなった!(実際の試験では役に立たないスキルです!)実際の業務ではサーバばかりでルータに触る機会はあまり無く、結局ルータだけで30万近くの出費に。。。そしてラボ代は16万。。。しかし周りから“岡山君なら出来るんじゃない?”とおだてられて(何せネットワークが出来る人が当時は4人くらいしかいない会社だったんで。)周囲にもCCIE奴隷宣言してしまった以上はやらなくては!あー受かる!受かってやる!!

特に読み込んだ本としてはTCP/IP Volume 1&TCP/IP Volume 2BGP Design and ImplementationCisco DQOS Exam Certification Guideといったところ。本に載っている構成を実際に作ってはラボをやり込みました。NetBiosを使ったDLSWだろうが、FXSでのVoIPだろうが!そう、“貴様このシナリオやりこんでいるな!”と聞かれても“答える必要はない”と言えられるくらいの状態に持って行く勢いで!(世代ネタですみません。)

そして試験当日!朝は余裕を持って早めに試験会場である新宿三井ビルに向かいました。何せどんな感じで行われるのかもさっぱり分からないし、そもそもシスコに行ったことが無いもんで。さてと、余裕で到着かな。。。あれ!ここ違くないか?ビル内にある社名にシスコの文字が無い!!”そう、見事にビルを間違えてしまい真っ青になり、急いでUターンして三井ビルへ!8Fに着いた時には時間一杯で結局ギリギリに到着!“CCIE受験者はこちらへ”との事なのでそちらへ向かう。インターホンを鳴らすと担当の方が出てきて迎い入れてくれました。(プロクタという存在も良く知らなかったのです。)受験者は5名で内2名は海外から来ている方々。

それから簡単なブリーフィングをプロクタの方が実施、初めは日本語で話していましたが海外からの受験者向けに英語でも実施していました。ラボ機材は受験席の後ろにある。私物は携帯含めて全てロッカーの中へ、しかし質問は日本語でOK!との事で少しホッとしました。そしてそのまま試験会場へ入室、各受験者に席番号が割り当てられます。ラックが6本立っていてその前に受験席があり、電話機もラックの中に置いてありました。ラボの問題も各席にバインダーが置いてありその中に記載されているので、開始の合図までは開けない事と言われてしまい、もう見たくて見たくてハァハァ言い出しそうになるのを抑えるのが大変でした。

さて、結局9時15分くらいに試験開始!問題を一枚一枚丁寧に丹精込めて見て行くとしますか!。。。しっかしトポロジーが変な形してるなぁ。噂には聞いていたけど理解するのが大変そうだな~。一応問題にもトポロジは図になっているけど理解するためにL2から図に書いていくか!と、まずはVLAN構成、Freme-Relay構成、ATM構成、ISDN構成を図に書いて行き、続いてL3のRIP、OSPF、ISIS、EIGRP、BGPの論理構成図を書いて行く。気が付くと40分くらい消費している事に気が付き、これはちとまずいか?と思い設定を開始!

L2の設定を進めるがATMで動作が不安定になり超ビビる。“え!これはハードウェア問題か!?”と一瞬脳裏を過ったが、何の事は無いサブネット間違えていただけ。スイッチの問題で随分と意味不明な文言があったりして不安に駆られる。が、ドキュメントCDを検索しまくり何とか回答と思われる物を発見!とにもかくにも通信は出来ているので詳細は後で考えることに。

IGPのセクションも難なくネイバーもルーティング情報も交換出来ている。しかし、ISISでやはり怪文書的な言い回しが。。。“何だ!どういう意味なんだ?お前は何を言いたいんだ?”それも後回しにしてRedistributionへ。AD値を気にしながら各ルーティングプロトコルで再配布をし、Pingを打ちまくる。でも一部届いてないなぁ。既に3問も後回しにしているのが気になるけど、ISDNのセクションへ。ここは特に問題無し!BGPの基本設定をしてネイバーUPを確認中に、“あと5分でお昼休憩です。Configの保存をして下さい。”との事でwrをしまくる。

という訳でお昼。何やら各席にお弁当が置いてありここで皆一緒に食べると、そりゃまそうか同じ会社の社員同士なら問題について話せちゃうしね。さて16万の弁当とはこれ如何に!いざ実食!む?こ、これは!み、見当たらんなぁ、、、味が!16万出してるんだからもうちょっと良いもん食べさせて下さいな。。。いや、逆に考えるとこの弁当を食べたくなければ試験に受かれと言う叱咤激励なのか?しかし味が無いなぁ。。。未解決問題も分からないし、お昼なのにお通夜のような雰囲気だし。。。

さて、お通夜は終了!お昼休憩が終わり試験再開! 残りのBGP部分を何とか終了させ、Security、IOS Feature、QoSへ進んでは見たものの全く意味が分からない問題が数問。。。“ドラえも~ん!ほんやくコンニャク出して~!”と叫びたい衝動に駆られながらも、飛ばして電話を鳴らすことに、ここは全く問題無し!サービス問題だなこれは!と思い次のマルチキャストでも大分曖昧な問題が。。。。大分飛ばしてしまったので13:30くらいには一通り終了!そしてConfigを保存して全機器を再起動する。いくつか疎通がおかしくなっている所が見当たり、再配布のコストをやり直す羽目に。。。他の怪奇問題もドキュメントCDから回答らしき物を見つけた気になり、何とか設定してみる。気が付くとあっと言う間に時間が過ぎていて残り30分!他の調べごとをするか疎通確認をするかで迷う、しかし疎通できない方が点数に響きそうだと思い直して残り25分で疎通確認をし、あっという間にタイムアップ!

ふっー!終わった!一通りは出来たぞ!と気分よく帰途については見たものの、よくよく考えると“あれ?もしかしてあの問題は勘違いしてた?あれ?あそこも?”と出るわ出るわ、どんどん悪い事ばかりが浮かんでくる。帰宅してメールを待っていると2時間後くらいで合否メールが!Web上で確認するとやっぱり“Fail”の文字が。。。“はぁ、やっぱりダメですか。。。”と思いスコアレポートを見てみる。トータルで56点くらい。疎通は出来ていたのに相当詰めが甘い部分が多かったんだなぁ。。。

次回に向けて:

流石最高峰の資格CCIE!大変厳しいという事が身に染みました。
設定スピードも必要ですが、それ以上に詳細の確認が必要だという事を痛感しました。

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