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CCDEへの道

岡山です。CCDE取得が出来てホッとした週末を過ごしていますが、Linkedinに載せたら色々と反響がありました!

CCDEはCCIEと違って世界中で年間4回と受験日が決まっていて、今年の1発目として2016年2月25日が受験日として設定されていたのですが、そこで驚愕の事実が!

なんと!今回2月25日のCCDE試験で合格したのは世界中で4人だけ!!!

と言う、もしかしてだけど~的な状況になってます。確かに出鼻を挫かれる構成だったので、それに引っ張られてFailした人は多いでしょうが、他にも本当は合格者がいる事を祈ります。

と言うかこれが事実だったら、合格率1%以下とか試験としてどうなんだろうか?と思ってしまう、、、

さて、Linkedin経由でOrhanという海外ではこの業界で有名な人のブログに私のブログを掲載して貰いました!

CCDE Preparation Tips and Tricks by Yoshinori Okayama – World’s first 8xCCIE & CCDE

と言う訳で日本語版をこのページに載せます。

自己紹介

まず初めに自己紹介をさせて頂きます。私はルートリフのCEOとして自身の会社経営を日本でしており、8個のCCIEとCCDEを保有しています。

私は唯の一般ユーザ向けPCのサポートエンジニアとしてキャリアを始めましたが途中で飽きてしまい、13年程前にこのITインフラ業界にMCSEとCCNAを取得してサーバエンジニアとして入って来ました。

しかし、AD、Exchange、Linux/Unix、スクリプト開発、SAN、多くの不必要なログ対応などに飽きて疲れてしまい、ネットワーク業界に転身して今も活動しています。

何故CCDEなのか?

CCDE合格を目指した理由はいくつかあります。

  1. 世界的に自分の設計スキルを証明するため

私は既に以下のCCIEを保持しています。

  • CCIE R&S
  • CCIE Voice
  • CCIE Security
  • CCIE SP
  • CCIE Storage
  • CCIE Wireless
  • CCIE DC
  • CCIE Collaboration

これでもう十分に見えますよね?しかしCCIEはあくまで技術知識、設定とトラブルシューティング技術をテストするもので、設計のスキルはテストされません。これらは全く別のスキルセットです。CCIE取得の為には多くの機能とコマンドを可能な限り知っている必要がありますが、CCDEはどのようなコマンドが回答に必要か?と言う事は問われません。私は多くのネットワークの設計と再設計に携わって来ましたので、世界的に知名度のある資格を取得して設計スキルがある事を証明したかったのです。

  1. 世界中の人々を楽しませる!

複数のCCIEを取ればとるほど、周りの人達は更にCCIEを取得する事を期待します。続けるほどに周囲の人たちは、”いつ挑戦するの?”、”何でやらないの?”、”君がもうすぐ合格するのを期待してるよ!”と問いかけてきます。私は周囲の期待に応えて楽しんで貰いたいのです。

  1. 広告として

コンサルティング、インテグレーション、トレーニングを提供する会社を経営しているので、世界初のCCIE8冠+CCDEになれば、良い広告になると考えたのです。

勉強方法は?

CCDEを勉強すると言う事は多くのドキュメント、本、そして資料を可能な限り検索して読む事です。CCO、CiscoPress、Cisco Live資料、OrhanのようなWebサイト、RFCなどと多岐に渡ります。時には実機で理解通りに技術が動作するかを確認する必要もあります。

また、CCDEはシナリオベースの試験なので、長いシナリオに慣れる必要があります。英語が母国語で無い人には特に重要です。何故なら制限された時間内で長文英語を読んで、回答に必要なキーポイントを見つけ出す事が必須だからです。

ラボ試験

繰り返しになりますが、CCIEとはかなり質の違う試験です。CCNPやCCIE筆記と同様に通常のVUEテストセンターで行われ、ただマウスクリックするだけで回答していきます。答えを確認するデバイスも無く、プロクタのサポートも無く、英文を明確にするための辞書もなく、他のCCDE受験者が居ない場合もあります。

しかしながら、PCやスマートフォンを1時間のランチ休憩中に使う事が出来ます。午前中に2つのシナリオに4時間、1時間の休憩、そしてさらに2つのシナリオに午後の4時間で答えます。

Ciscoが試験用に文面をカラーでハイライトする機能やメモ機能を提供しているので活用しましょう。私はハイライトカラーをセキュリティに関する文面は青、ルーティングは黄色、ビジネスは赤のように使いました。

何故Failしたのか?

試験合格までに5回を要しました!CCIE8冠ですら4回もFailするのです!私が思うに理由はいくつかあります。

  1. 日本のネットワーク環境とはかなり違いがある

シナリオは基本的にアメリカやヨーロッパの環境が中心で、そのような環境に慣れていないと言う事もありました。これもシスコジャパンの社員でCCIEマルチホルダーでも諦める理由の一つかと思います。

  1. 他のエキスパート資格も勉強していた

私は2015年2月5日にCCDEラボを初回受験しましたが、2月26日に合格するまでまだCCIE DCの勉強中でした。また、CCIE Collaborationの勉強も2015年4月から始め、CCDE2回目は5月、3回目は8月、そして4回目は11月でした。CCIE Collaborationは2015年11月に合格したのですが、CCDE勉強時間を十分に充てられませんでした。これが最も大きな間違いで、正に“2兎を追うもの、1兎も得ず”という状況でしたので、皆さんは決して実行しないでください!(勿論しないでしょうが。)

  1. 設定に偏った考えを捨てる!

これは特にCCIEを既にお持ちの方へのアドバイスです。CCDEでは“この設計を実現する為にはどう設定するか?”と言うようには考えない事です。この思考は視野を狭めて間違った方向に向かってしまいます。これは計画スキルも含めた設計スキルを試す試験なのです。

合格方法

私から推奨する事としては、CCDEに限った話では無くCCIEも同様ですが、最も重要な事は“自分が何を知らないか?を知ること”です。初めにこれを実践して、そこに集中する事が重要です。

レビュー

これは本当にタフな試験で、CCDE開発チームは私たちをテストするために実に良い仕事をしています。私自身が証明しているように、CCIEマルチホルダーでさえFailします。限られた時間で多くの資料を読んで、通常の環境では無く、シナリオ内の環境では何が最適な答えなのかを探さなくてはなりません。個人の感想としてですが、合格するまでに勉強を続ければ、CCDEは受験者の設計スキルをより強固にしてくれます。CCDEは知識だけを図るのではなくて、顧客の技術的とビジネス的な状況を理解する能力を図る試験です。

最後になりますが、この試験に挑戦する皆さん、頑張ってください!Failする事もあるでしょうが、諦めないで!この文書が皆さんの助けになる事を願います。

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