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サーバエンジニア と ネットワークエンジニア

2015/4/12 (日) 0:07

今回は サーバエンジニア と ネットワークエンジニア について個人的に思う事など書いてみます。あくまで個人的な意見です。

私はこのITインフラ業界に入ったのはサーバエンジニアとしてでした。前回書いたように初めて取得した資格がMCPで、そのあと立て続けに6個取得しMCSE 2000という、当時では結構大変な部類に入る資格を3ヶ月くらいで取得、さらに1ヶ月でCCNAを取得(でも2回落ちました。。。)出来たので、これはいけるのでは!と調子に乗ってITインフラ業界に入りました。当然、CCNAとMCSEではMCSEの方が目立つので、そのままマイクロソフトのゴールドパートナー企業へと派遣されたのです。

なので、全体的な業務としては当時はサーバがメインで、CCNAを持っているからという理由でネットワークもやりましたが、サブ的な要素が強くメインではありませんでした。サーバエンジニアの時はそんなにIPネットワークについて意識する事など殆どなく、Active DirectoryやExchangeサーバを相手にする事が多く、意味不明な運用スクリプト、意味不明な同期エラー、意味不明に肥大化するデータベース、意味不明にクラッシュするディスクと格闘する日々でした。

IPを意識する時と言えばIPアドレスを設定する、クラスタを組む、チーミングやボンディング設定をする、アクセスサーバでVPN設定をするくらいで、どのようなトラフィックが流れるのか?スイッチの設定はどうすべきなのか?まで考えるのはネットワーク屋さんの仕事だ!という雰囲気がサーバチームの基本でした。

そう、本当にマルチキャストって何?PPTPで使うGREって何?それ以前にカプセル化って何?というのが意識としてありました。確かにCCNAでOSI参照モデルは勉強しましたが、サーバやっていると強く意識せず、単純に“何かネットワークがおかしいんじゃないか?ネットワークチームで見て貰えば?”というのが常套句でした。

ここがサーバエンジニアとネットワークエンジニアの垣根と言いますか、お互いに牽制しあう所かなと思います。サーバエンジニアからすると、“IPを設定してあるしサービスは動いているんだから他におかしいことなんかないでしょ?”となり、ネットワークエンジニアからすると“トラフィックの流れは間違いない、FWも通っているからネットワークはおかしくないでしょ?”となります。お互いに意識するところがまるで違うので、プロジェクトでここの意識の溝が埋まらないとコミュニケーションロスで遅延が出てしまうケースも多々あります。

少し前はブレードスイッチが登場し、サーバチームか?ネットワークチームか?論争がありましたが、経験上はネットワークチームが巻き取ることが多いと感じます。そして昨今ではVMwareやHyper-Vのような仮想ハイパーバイザー上で仮想ネットワークを構築出来るようになりました。ここでも同様にサーバチームとネットワークチームが相互に理解しているかどうか?は大きな鍵となります。まず、ネットワークが動かないとサーバ展開が出来ないので、ソフトスイッチと物理スイッチの設定が噛み合っていないケースでは、構築フェーズのスタートに大きな支障が出てきます。

SDNもそうですが、コントローラ集中化モデルで“1台の物理ハードウェア上で複数のコンポーネントを管理・作成し動かす。”という概念が増えて来ているために、この両チームのブリッジ部分を補えるエンジニアは今後とも需要は高くなっていくのではないでしょうか?例えばですが、Active Directoryの同期時には多くの固定ポートと動的ポートまでが必要となる事をFW展開で意識する、iSCSIやvMotionトラフィックを意識して遅延が起こらないように適切なサーバ・ネットワーク環境を提言するなどです。トポロジーは変わってもサーバで使用するアプリケーションである Directory、SQL、Web、DNS、 Mail、File、Telephonyなどや、ネットワークで使用するアプリケーションである Routing、Tunnel、Firewall、UTM、Wireless、Load Balancer、Acceleratorなどの根本技術は同じですからね。

こういった壁は単純に、これは技術的な事だけではないですが、“相手が持っている課題は何か?そのための解決策は何か?”を考えていければ、自然とこういう牽制し合いも無くなり、相互理解をしていけるのではないでしょうか?

と勝手に個人的経験から色々書いてみましたが、私の場合は単純に“早く帰りたいから遅延させたくない!”というのも勉強する理由に含まれていたりします。笑