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理系?文系?

IT業界でよく目にするトピックの一つに

 

“文系と理系ではどちらが有利か?”

 

があります。

 

私個人としては

 

“絶対的な有利性は特に無い”

 

と思っています。

 

何故なら自分自身が“文系”だからです。

 

学生時代は理系の科目が本当に苦手で、小中高と赤点取るのは朝飯前(そりゃそうだろ)、なので追試・補習も当たり前!
全国模試では数学・化学・物理は点数が1ケタ台という有様でした。(そんな酷い人もそうそういないでしょう。)

ただし、国語だけは得意で常に高得点でした!社会は普通でたが、残念ながら英語も1ケタレベルでした。(それで文系と言えるのか!という突っ込みは逃げ場が無くなるので勘弁して下さい。)

因みに大学での専攻は“Music”でした。
音楽もクラシック理論や音響寄りのジャンルは理系的な要素も多くあると思いますが、私はポピュラー・ミュージックで
それも50s、60s、70sのブルース・ロック・ソウルと言う理系とは大分かけ離れたジャンルを中心とした演奏や歴史を勉強していました。

しかし実際には一般教養も必須科目でして、その時も化学、数学、物理、そしてコンピュータ サイエンスはどれも散々な結果でした。
コンピュータ サイエンスに至っては“D-“を取ってしまい
買収劇で某外資大手コンサル会社に入社する形になり人事から学生時代の成績表の提出を求められたときは、
それはもうドキドキしっぱなしでした。(運良く?何も問題はありませんでしたが。)

大学時代はインターネットが台頭してきた時期でしたが、メールアカウントとインターネットも

“女の子とやり取りが出来るから!”

という不純な動機で取得(アメリカは市内通話が無料なのでモデムでも基本料以外の通信費は掛からなかったのです。)

また女友達が

“PCが動かなくなっちゃたんだ!来週提出する論文を保存してるのに。。。”

というので、当時ワードで文字を数百文字打つだけで単位が少し貰えるというクラスの為に、ブラインドタッチを覚えて調子こいていた私は、
よせばいいのに格好つけて“俺が見てあげるよ!”と言ってコンピュータ本の修復方法という所にある手順を見て、

“えーっと、フロッピーディスクを入れてセットアップディスクを作るっと。そして次はそのまま再起動と、
しばらくして黒い画面(DOS)で起動したら
format c: っと”

どうやらWindows 95をクリーンで再セットアップする手順だったらしく

“お!ガリガリ動いてる!動いてる!”

とPCが“元気に動いてる事だけ”に満足して、データが消えているとは夢にも思わず
その後しばらくはその子と目も合わせて貰えなくなった事は今では良い思い出です。(DOSを起動させてcopyコマンドでデータバックアップするが正解だったのです。)

と言う所までで私がいかに理系からかけ離れた人間であるか分かって頂けたでしょうか?
この業界での経験上は確かに理系出身の方が技術の基礎が出来ている分は有利ですし、実際に大手のSEさんは理系出身の方が多いとは感じます。

それに私はアドレス計算や数式を用いたアルゴリズムの話なんかはやはり苦手ですし、ビブン・セキブン(微分積分)とか言われても
“それって新しいお笑いコンビですか?”くらいのノリで誤魔化す次第です。

ただそんな私でも周りのSEから“凄いね!”と驚かれる事が一つだけあります。

それは

“ドキュメントを読む速さと理解する速さ”

です。

昔から多く本を読んできているので、読解力には長けているのでしょう。

“このドキュメントの要点はここで、書いている作者の言いたい事はこれだろうな”

という事を掴むのは恐らく理系の方に比べて得意な方なのではないでしょうか。

また、ファミコン世代なので”六三四の剣”、”ゼルダの伝説”、”スーパーマリオ2”を攻略本無しでクリアした実績もあるくらい
検証を繰り返して成果を出すための根性には自信があります!(世代限定ネタですみません!)

恐らくこの2つの要素に加えて、“洋楽ロックが好きだから!”という理由で渡米した時に身に着けた英語力が相乗効果を出し、
この理系有利な業界で世界初のCCIE 8冠+CCDEの達成に至れたのだと思います。(あくまで個人的見解ですので。)

以上の事から文系・理系で得意な事はそれぞれ違いますが

“いかに自分の強みを活かすか?”

ということが重要であって、どちらかが有利という事は無いのではないでしょうか?

皆さんも是非とも“本来の自分の強み”を意識して見て下さい!
そして文系だから技術をそこまでは出来ないと思われていらっしゃる方がいたら、それは単なる思い込みに過ぎないんですよ~!と言わせて頂きます。

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