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CCIE SERVICE PROVIDER 受験記 2回目

2007年11月 ※当時のメモを元に2015年6月に作成しています。

前回の敗北から1ヶ月間を開けての再挑戦!色々職場にも無理を言ってしまい大変申し訳ございません。何とか合格して身に着けた技術力で恩返しをさせて頂きます!(本当に反省と感謝をしております。)という訳で早速ラボ予約をしようとシドニーを見ると、

全然空きがない

何で?どうして?理由が良く分からないけど全く空いていない!

とは言えさっさと終わらせてしまいたいので、急遽ブリュッセルでの受験を決意する羽目になった。遠いなぁおい。

という訳で例によってYahooで格安航空券を探す。何とBritish Airwaysで12万くらいに値下がりしている!よっしゃ!これじゃ!と言わんばかりにホテルも前回と同様に周辺のホテルを探すと、Holiday INNが最安値で1泊8千円くらいなので、2泊で1万6千円!そう、今回はブリュッセルでの超強行スケジュールになるのだ。

・11月14日 成田発>ブリュッセル夜22時着

・11月15日 ラボ受験

・11月16日 昼に帰国便に搭乗

。。。一体何やってんだろうなぁ俺は。。。そんな事してないでもっとビジネスとか経済的な勉強とかをしてさ、、、

いや、ダメだ!!

ここで正気に戻ったら負ける!!

勝たなくてはならない!ホシガリマセン カツマデワ!!(大分壊れてます。)

とは言え、今回は諸事情で試験代はまるで出ない事が決まっているので、予約してしまった以上は必ず勝利を手にしなくちゃならないのだ!

2007年11月14日

ノートPCにDynamipsを入れ込んで成田空港からまずはロンドンはヒースロー空港へ向けて出発!毎度の如く飛行機ではあんまり寝れないから、オンデマンドで映画を見たりドラマを見たりして過ごす。CSI:NYがやっている!と見てみるけど、解析の部分は英語がチンプンカンプンだ!普通の人が英語でOSPFのLSAタイプがどうたらこうたら見たいな話を見るようなもんだから、それはまぁしょうがないか。音楽のジャンルでChuck BerryのHail Hail Rock’n Rollがやっているので、久しぶりに見てみることに!何回見てもKeithとのやり取りが最高に面白い!あのKeithが気を使うのだから、どれだけ偉大な男であるかが伺える。日本だとやっぱりBack to the Future Part 2でMichael J. FoxがJohnny B Goodeを弾いてるシーンが馴染みありですかね。

さて、ヒースロー空港からブリュッセル空港までは殆ど待ち時間も無く、1時間くらいのトランジットを経由して到着!流石に夜の21時くらいだから大分外は暗い。しかし、前回の教訓もあるので空港で食事を済ませないといけない。税関を出てすぐの所にスーパーがあるので、朝食にするバナナとマフィン、そしてサンドウィッチと水を購入してシャトルバス乗り場へ向かう。何でも15分おきにバスを運行しているとのことで大変ありがたい。

ホテルに着いてチェックインをする。部屋は8千円としたら大分良い!さてもう夜の22時なので、軽く腹ごしらえしてそのまま寝ることにする。

2007年11月15日

朝6時起床。昨日買って置いたバナナとマフィンを頬張りいざ出陣!iPodに入れてあるThe WhoのWon’t Get Fooled Again(もう騙されやしねぇ!)をオープニングに聴きながら歩いて向かう!今回こそは勝ってやる!

さて、試験会場に到着!受験者が12名くらいいる!相変わらず多いなぁ。R&S 9名、Security 1名、SP 1名、Voice 1名という感じ。アジア系は自分一人だけ。受付でまっているとThe WhoのWon’t Get Fooled Againが!げ、iPodから漏れているのか?と一瞬思ったけど、音の方に目をやると、ディスプレイにCiscoのCMが流れていて、どうやらCM曲として使っているようだ。Baba O’Rileyのバージョンもある!初めてCiscoがセンスの良い会社だと感じた。(失礼な事を言ってすみません。)とほどなく白人2名がバインダーを持って登場!“CCIE受験者は?”と周りが一斉に手を上げる。ここは相変わらずのダブルプロクタ制度が導入されている。“Please follow us guys!”という訳でそのまま試験会場へ案内される。

エレベータで上へ行き試験会場へ向かう途中にラックがガラス張りで何本か並んでいる。ここにある機材を席がある部屋から設定して行くとのこと。そしてドリンクがある部屋を案内され、最後に試験部屋へ。相変わらず割当てられる机がえらく広いなぁ。さてさて、問題の入ったバインダーは席に置いてある。前回の屈辱を晴らせるのか?

そして試験スタート!開始の合図と同時にバインダーを開いてみる。

…出たよ

なんじゃこりゃ~~~!と思わず叫びたくなるようなトポロジ!本当に作成者はどういう頭してるんだ?それでも内容的に理解できないところは無い!

そのまま今回も自分構成図をL2から書いていく、VLAN構成、Freme-Relay構成、ATM構成、を図に書いて行き、続いてL3のRIP、OSPF、ISIS、EIGRP、BGPの論理構成図を書き、最後にMPLS網とL3VPN、Multicast、QoS、Securityと各ルーティングを書いて行く。大体30分ほどで終了!

L2とCore Routingは難なく終了!でもそこはかとない不安感が残る。構成図的にこのまま進めても大丈夫なのか?とは言え進まないとどうしようもないから進む。続いてBGPも前回の反省を踏まえて鍛え直して来ただけあって、サクサクと進んでくれた。そしてMPLSに進みそのままVPNも終わらせるが、さっきのL2での不安がここで炸裂する!

VPNを設定すると疎通が何も出来なくなる怪奇現象に出くわした。

やっぱりだ!これはもうすかさずプロクタに確認だ。どう考えても疎通が出来なくなるんだけどと聞くと、

“そんなハズは無いんじゃないかな。疎通できることが前提だよ。”

と言ってきやがった。

分かっている、このリアクションは想定の範囲内だ。もうとにかく問い詰める!どう考えてもおかしいだろ!理論的にああなって、こうなったら疎通できないだろ?あんたもプロクタなら分かるだろ?と、そしてプロクタが

“分かった、他の所に確認するから待っていてくれ。”

との事なんで少し休憩を取り、ゴルゴの様にニヒルに席で待っているとプロクタがやって来て

“どうやらここは疎通できなくても良いようだ。”

だから最初から確認しろよ!

お前が頑張ってどうすんだ!頑張るのは受験者であんたらはサポーターだろうが!全く冗談じゃないぜ。

流石にそこまでは言わなかったけど、だからそう言ったろ?と余裕をかまして言いうと、そうとう苦笑いして席に戻って行った。

さて、では残りを片付けますかね。mVPNが今回は前回よりも難しい。構成が込み入っているので多少戸惑るものの、無事に終了した。残るはSecurityとQoSのみで、この2つも意外とあっさり終わった!

という訳で毎度おなじみのゴールデンタイム!1週目の動作確認終了まで3時間半!これは勝っただろうな。まぁ、疎通が出来ないので何とも言えないけど、もしこれが疎通できるが前提だったら大問題だ!セクション丸落としに近い。The Closerバリの尋問術が俺を勝利に導いてくれるに違いない!でも人を信用する心を失っちまった寂しい人間に近づいてしまったけどな。(いちいちうるさい。)

“Ok guys, please start saving your configuration, we are going to lunch after 5 minute!”とアホな事を考えている途中でランチへ。

ラボ会場から1Fの食堂まで移動する。そしてプロクタからチケットをもらいビュッフェ形式で好きなものを取っていく。今回もシェフがその場で焼いてくれるステーキを選択!CCIEランチで最高の美味さなのは間違いない!さて、今回はどんな陽気なランチタイムかな~と思っていると、誰も一言も喋らないどころか目も合わせない。そう言えば前回もそんな感じだったもんなぁ。フランス人は食事に4時間かけて殆ど喋っているもんだけど、ヨーロッパ人が別々に集まるとそういう訳でもないんだろうか?しっかしステーキうめぇ。

さて、ランチタイムが終了して試験部屋に戻り午後の部開始!あとはもう全てを動作確認に使うだけなので、あんまり気にしないで進める。途中で何個かミスを発見できたので、まあ大丈夫であろう。さっきのプロクタも質問する度に確認するようになった。良かった良かった。そして、“Last 5 minute! Please start saving your configuration!”という訳でwrを繰り返して終了。

そしてタイムアップ!今回は大丈夫だろ?でもどうだろ?やはり疎通が出来ていないと言うのは気持ちが悪い。という訳で休憩コーナーでジュースとリンゴとバナナを頂戴してビルを後にする。そしてホテルに戻ってメールをチェックするけどまだ来ていない。しょうがないから空港に行って夕飯を食べる事に。

空港でイタリアンに入り問題の解析を始めてみる。大分サクサク纏められるので、シナリオに対して理解不能な所は無いと言うことになる。問題は動きの方だな、あの疎通問題がどう出るのか?そこ次第で合否が分かれるから、確実にPassだという手応えはやっぱり結果が来ないと分からん!まぁいいや、これ以上考えても無駄だということだ!という訳で空港を後にして再びホテルへ向かう。

メールをチェックするとまだ来てないなぁ。まぁいいや、また寝坊でもしたら事だから今日はもう寝てしまおう。

2007年11月16日

朝起きてメールを見るけど合否メールが来ていないなぁ。うーん、悶々とした状態で飛行機にらなきゃならないのかぁ。ん?何か別にシスコから来ているメールが。。。

Congratulations on becoming CCIE certified!

はい?いや、既にCCIE認定なら持っているけど、、、と思って内容を見ると

Congratulations on successfully completing the CCIE Certification – Service Provider certification requirements

となっている!え、どゆこと?俺はPassしたのか??と困惑していると合否メールが来た!確かに前回Securityの時もこのメール来たけど、どうやら何らかのミスでこっちが先に来たんでしょう!

という訳で今回は特にドキドキする事も無くCCIEのステータス確認ページへ。

“Pass”

シーシーアイイーーー!(CCIE) 来たぜ!CCIE4冠達成だ!これで心置きなくダラダラしながら帰りの飛行機内を過ごせる!ご迷惑をおかけした皆様にお礼参りをして回らなくは!本当にありがとうございました!お蔭で合格出来ました。

そして合格した喜びのままホテルをチェックアウトの手続きをしていると、受付のお姉さんに“何か良い事があったんですか?”と聞かれる。あからさまに浮かれていたようだ。昨日の試験に合格したんですよと伝えると、“Congratulations! have a nice trip!”と言って頂いた。ありがとうございます!単純なので素直に喜ぶ。そしてシャトルバスに乗って空港へ。

空港でチェックインを済ませるてお土産を探す。やたらチョコレートだらけだ!お土産はやっぱりチョコですかな。という訳で何個かチョコを買ってゲートへ向かう。荷物検査と出国手続きを済ませてゲートで待っていると突然白人女性に、“Do you speak English?”と聞かれる。多少なら喋れますよと言うと“多少では困るんですけど…”と言われる。何のこっちゃ?と思って、どういうご用件です?と聞くと“空港に関するアンケートを取っているんです。お答え下さった方にこのチョコレートを差し上げてます。”という訳でアンケートに答えて新たなお土産を手に入れる。よし!どこにも学生向けとは書いていないな。(大分疑心暗鬼になってます。)

そして飛行機で限りなくダラけまくり、何事もなくブリュッセルを後にする。

今回のSPは大分あっさり終わって良かったなぁ。2ヶ月半くらいで終わった!R&Sで嫌と言うほど苦しんだ甲斐があったってもんだ!まさに昔取った杵柄だ。

まぁCCIEも3つ取れば勉強方法も確立していると言う事かな?何にしても合格は嬉しいもんだ♪さて、次は残すStorage Networkingのみ!

そう、5冠王に俺はな(ベッタベタなのでこの辺で。)

第4部完

To be continued

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