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RR社員K CCIE ENTERPRISE INFRASTRUCTURE 受験記 1回目
2023年11月28日
James(プロクター)、こんなイメージだと思っていたら全然違いました。[1]
初めてブログ記事を執筆します、今年の4月に入社した新卒社員です。
先日、CCIE Enterprise Infrastructureのラボ試験を受験しに東京は赤坂、ミッドタウン・タワーのシスコシステムズ日本オフィスに行ってきました。
当日は気持ちの良い快晴で、肌を刺す寒さも心地よく感じられる朝でした。
まあ、この後完膚なきまでに叩きのめされたんですけれども。
先に結果を述べると、しっかりとしたFailでした。
受験費を出していただいた会社には大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、収穫も多くありました。
本記事では、何がダメだったのか反省をしつつ振り返っていく受験記となっております。
①モジュール1(シナリオベースの選択問題)
反省点:学んだことが血肉になっていない
Jamesのブリーフィングもそこそこに(その日は自分以外に1人、DC受験者のみだったためさくさく進みました)、早速モジュール1の選択問題が始まるのですが、ページを開いた瞬間からもう驚き。
CCNPの時とは比にならないほどの文章量、情報量。そして何より、問いのわかりづらさ。
CCNPまでは「リンクステート型のルーティングプロトコルといえばな~んだ?」といった一問一答のクイズ形式に近いものでした
が、、、
流石というか恐るべしというか、、、
CCIEの問題はそんな単純なものではありませんでした。
実際に交わされていそうな会話の中から問題が出されるため
その会話で想定されるトポロジ、状況を理解し、イメージしなければなりません。
単にプロトコルの仕様等を「知っている」だけでは中々正解にはたどり着けません。
実際、回答を出すまでに結構な時間を要した問題が多く、
いかに自分の学んできたことが知識のままで終わり、実務を想定した「技術力」、ひいては自分自身の血肉になっていないかを実感しました。
このモジュール1を踏まえて今後は、「○○には□□という機能がある」という1対1で学習するのでなく
「○○には□□という機能があり、△△と合わせて動作させるとこのようなことが実現でき、こういったトラブルが想定される」
といった学習したことを他と関連させて広げていく、1対多のような考え方で進めていこうと思います。
②モジュール2(コンフィグ問題)
反省点:1)浅い2)状況把握が遅い
モジュール1が終了し、少し休憩してからモジュール2に突入。
覚悟はしていたものの、そのトポロジの大きさに一瞬手が止まりかけますが、社長の教えを胸にとりあえずすべての問題に目を通しました。
因みに、前日に賜った社長の教えは以下に。
1)構成と問題を初めは絶対に頭から最後まで全部一回読む
2)3分考えても全く分からない問題は飛ばす(ひとまず全部問題にトライするのが大事)
3)メモ帳が活用できれば極力活用する(Configの事前確認にもなるしコピペで時短もしやすくなる)
4)構成図と問題は可能な限り記憶する(覚えられないということはそれだけ理解できてないということにもなる)
5)プロクターは基本あてにしない(あてにしてはいけない)
プロクターへの信頼がなさすぎる……(実際そう)。
ともかく一通り目を通し、全体の構成図を紙に書き、L2からコンフィグを入れていきます。
そしてコンフィグを入れていくうちに、全体に目を通していた時から薄々持っていた予感が確信に変わります。
「各大問の最後だけわからない」
コンフィグセクションは各大問「完答」で点数を得られますので、全体を通して満遍なく解けない問題があるとかなり低い点数になってしまいます。
そしてそれが現実となってしまいました
正直、学習していた段階で完答の壁があることはわかっていたのですが
自分の予想を上回る深さの問題が多く最後がわからない大問が頻出してしまいました。
大問内の他の問題は解けていた(はず)だけに、かなり悔しい思いをしました。
とはいえやるしかない。社長の教え②を胸に、できるところは可能な限りコンフィグを入れていきます。
この時点でかなり頭を使っていたからなのか、不評で有名なお昼ごはんもおいしく感じました。(単に私が味音痴なだけかもしれません。)
そして午後から再びコンフィグセクションに取り掛かります。
ここで新たな壁に衝突します。それが、反省点2つ目の
「状況把握が遅い」
です。
トポロジが大きいのもさることながら、各機器の各インターフェースのIPアドレスなどある程度のコンフィグは予め設定されています。
それがかえって全体の把握を困難なものにしています。
特に、普段学習する際は各機器の起動を含め1からトポロジを構築していきます。
そのためIPアドレスの割り振りをすべて終える頃には
・おおよそ全体の構成を把握しており
・メモを取らずともどこにいくらのIPアドレスを振っており
・どういったプロトコルがどういうルールで動いているか
をほとんど把握できてしまいます。
したがって中途半端に設定が入っている構成に慣れておらず、全体を把握するのにかなり時間をかけてしまいました。
また、状況把握が遅いということはそれすなわち
トラブルシューティングにも多くの時間を要してしまう
ということです。
結果として、問題1つ1つにかなり時間をかけてしまいました。
これらのモジュール2での反省を活かし今後の学習では
ドキュメントの読み込みの徹底と今以上に手を動かして様々なトポロジを扱う経験
を増やしておこうと思います。
③まとめ
こうして初めてのCCIEラボ試験は惨敗の結果で終わりました。
全体を通して1番の反省点は、今回の受験でどこかの分野の知識が特別足りなかったわけでなく全体的に学習の深さが足りてないということです。
ドキュメントの読み込みの甘さは勿論のこと、得た知識をうんちくネタとして話す程度の扱いに留めてしまっていたことを強く実感しました。
既に書きましたが
1)ドキュメントは文字通り熟読する
2)もっと手を動かす
3)学んだ内容を関連付けさせ自分の中で生きた技術にする
この3つの徹底をCCIEが取れるまで確実に行っていこうと思います。
余談
正直、CCIEの学習については自分でも頑張っていると言える程度の自負がありましたが、全く及ばずバキバキにされて、かなり心にがっくりと来ました。
そんな私に帰り際、ジェームスは「最初は誰だってそんなもん(意訳)」と声をかけてくれました。
ありがとう、ジェームス。確かに「社長の教え⑤:プロクターは基本あてにしない(あてにしてはいけない)」けれども、とても励まされました。
1か月後にすぐ再受験!というわけには行きませんが、引き続きCCIEを取得するまで頑張ろうと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
[1]
イマジナリージェームスの画像はphotoACより使用しております。
「写真素材:スーツ姿の外国人男性8」
https://www.photo-ac.com/main/detail/74709?downloader_register=success
以上