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CCIE Storage Networking 受験記 1回目

2008年2月 ※当時のメモを元に2015年6月に作成しています。

さて、昨年の11月にCCIE Service Providerを撃破して、次は現時点で最後の砦!CCIE Storage Networkingへ挑戦!Cisco MDSなんてマニアック過ぎて受験して俺が何か得をするのか?と思う方も多いでしょう。しかし!何と!最近また転職をしたのですよ。え?何ですって?非常識?いいえ、ジョーシキです。(前の会社が買収劇に会いまして、やはりいろいろ感じるところがあり、また会社を持っている知人が事業を手伝って欲しいと言う事で。)

今回はありがたい事に会社がサポートをしてくれる事になっている。一応Storage系の案件で会社に実入りもあるので、ご理解頂いております。とは言え、実に情報が少ない!皆無と言った方がいいだろう。過去のCCIEの中で圧倒的に何にもない所でのスタートだ!取りあえず以下の書籍などで準備を進める。

Storage Networking Fundamentals: An Introduction to Storage Devices, Subsystems, Applications, Management, and File Systems

ieMentorのWorkbook

お馴染みのConfiguration Guide & Command Reference

とは言え登場デバイスはMDSのみなので、そこまで込み入ったことは出来まい!SANは元サーバエンジニアとしてもHP製品だったけど経験はあるし、HBAって鉛筆の種類ですか?と言う訳でもないから大丈夫さ!(と思い込んでいる。)

さて、例によって受験地を何処にするか?だけど、迷わずブリュッセルを選択!前回の試験で夜到着して時差が殆どなかったのは大分楽だったし、そもそもRTPなんて行きたくないからだ!そしてラボ予約画面を見ると、流石はいつ無くなってもおかしくない資格だけあって、

全然空いてる!

カラッカラだ!タクラマカン砂漠状態だ!これはまさにカーリマンになるチャンスだ!(はい、世代ネタです。)という訳で何の躊躇も無く前回と全く同じ内容で予約をする。NHホテルには流石に泊まれないので、Holiday INNで8千円なのも変わらない。そう、Yahooで格安航空券を探し、British Airwaysでまた12万くらい!そして今回もブリュッセルでの超強行スケジュールになるのだ!、、、嫌だなぁ、、、

2008年2月17日

成田空港からまずはロンドンはヒースロー空港へ向けて出発!毎度の如く飛行機ではあんまり寝れないから、オンデマンドで映画を見たりドラマを見たりして過ごす。今回もあんまり考えなくてダラーっと見れる映画等を選択する。こういう時でもないと見ないので、ハリーポッター、スパイダーマン、トランスフォーマー何かをダラダラと流しみる。そして気がづいたらどうやら結構寝ていたらしく、気が付いたらもうヒースロー空港到着間際だった。なのでトランスフォーマーが全く覚えてない。Megan Foxがエロいなくらいの記憶しかない。(ダメな予兆が出てますね。)

さて、ヒースロー空港からブリュッセル空港までは殆ど待ち時間も無く、1時間くらいのトランジットを経由して到着!夜の21時に到着する。そしてまた税関を出てすぐの所にスーパーがあるので、朝食にするバナナとマフィン、そしてサンドウィッチと水を購入してシャトルバス乗り場へ向かう。ホテルが15分おきにシャトルバスを運行しているので大変ありがたい。

ホテルに着いてチェックインをする。部屋は8千円としたら大分良い!前回同様22時なので、軽く腹ごしらえしてそのまま寝ることにする。

2008年2月18日

朝6時起床。昨日買っておいたバナナとマフィンを頬張りいざ出陣!CCIE 5冠というクレイジーな事をやるので、クレイジーな曲を聴きながら向かおうと言う事でiPodに入れてあるThe Beach BoysのGood Vibrationsをオープニングに聴きながら歩いて向かう!またこの曲の怪しさが何もないこの景色に妙にマッチして良い感じだ!Brian Wilsonはこの曲の制作で大量のミュージシャンに、色々なスタジオで演奏させ、それぞれのベストな音を1つ1つ取り出して繋ぎあわせてこの曲を作ったそうな。そこまでやっても、ファンの支持を得られないならそりゃイカれてしまうでしょうなぁ。始めて聴いた時は、どうやって作ったんだ?こんな曲?と尋常じゃない雰囲気を感じたもんだ。という訳で2曲目のクレイジーな曲はこれまたどうやって作ったんだ?と思わざるを得ないQueenのBohemian Rhapsodyを選択する。

さて、試験会場に到着!受験者が8名くらい。R&S 4名、Security 1名、SP 1名、Voice 1名、Storage 1名という感じ。アジア系は自分一人だけ。ほどなく白人2名がバインダーを持って登場!ここは相変わらずのダブルプロクタ制度が導入されている。“CCIE受験者は?”と周りが一斉に手を上げる。各自点呼されてIDを見せる。そして、“CCIE Storage受験者は?”とプロクタが言うと、周りの受験者がザワつく、“マジで?Storage 何て受ける奴いんの?”という心の声がビシバシ聞こえてくる。周囲の注目を一斉に集めてしまう。臆することなく堂々と手を上げる。半笑いで見てる受験者もいるくらいだ!まさに珍獣扱いだな。そのうちStorageもNetworkに統合される時代が来るんだぜ!(FCoE製品もそのうち使えるようになるのでしょう。)“Please follow us guys!”という訳でそのまま試験会場へ案内される。

エレベータで上へ行き試験会場へ向かう途中にラックがガラス張りで何本か並んでいる。ここにある機材を席がある部屋から設定して行くとのこと。そしてドリンクがある部屋を案内され、最後に試験部屋へ。相変わらず割当てられる机がえらく広いなぁ。さてさて、問題の入ったバインダーは席に置いてある。さあて、Storageはどんな感じなのか?

そして試験スタート!開始の合図と同時にバインダーを開く。流石にMDSしか出てこないので、そんなに込み入ったことは出来ないご様子。でもやはりこちらの発想を上回った構成を出してくる。それはまぁしょうがないとして、接続構成を図に落とし込んでいく。Zone、VSAN、FC Domain、FC Port、Server、Storage、IVR、FCIP、iSCSI、Security、FICONとお約束の自分構成図を書き出してみる。大体20分くらいで終わらせて設定を開始!

さてさて、では始めますか!と設定をしていく。まずはConnectivityから始めて行く。とにかく情報をコマンドで採取するしか方法がないので、show flogi databaseを多用しながら、FC Domainを構築していく。Zoneも特にややこしいわけでは無く、ポートの設定さえ押さえていれば面倒な箇所は見当たらずに終了させる。1つのコネクションがどうにも上手くいかない。BB Creditなんぞやたら調整して見るけどエラーが出まくる。しょうがないプロクタに確認して見るか。

とプロクタに質問をすると、“確認するので待っていてくれ。”と即答される。よしよし、成長したようだな。そう!このプロクタは前回と全く同じだ!こっちの顔を見て“また来やがったよコイツ!”という表情してたからなぁ。まぁ、回答としてはエラーが出るのは正しくないそうなので、もう少し格闘して見るしか無さそうだ。取りあえず先に進みますか。

FC SecurityはDevice ManagerとCLIで上手く使い分けながら進める。特に難しい箇所はなくサクッと終わる。QoSもこれはサービス問題としか言えない内容だ!これは行けるんじゃないか?と思っていると、IP Serviceで足元を救われた。こ、これは!あまり公開は出来ませんが、どうしようもない感じの問題になっている。再びプロクタの元へ、いや、プロクタが聞いてる先の人の元へ。

ところが!またこのプロクタが頑張り出してしまった!ああでもない、こうでもないと議論するけど話が噛み合わない!ちっとは成長したと思っていたのに、何でまたぶり返す?と思ったら、どうやらその人が離席しているらしい。なので、回答をしばらく待つ事にした。

とは言え他に出来るところを進めなくては!とくに他のセクションに影響がある問題でもないし、という訳でFICONに進む。でも、セクションは進んだけどこれまた進めない!!おいおい、何とかしろよこれ!まぁ文句を言ってもCCIE奴隷はCCIE問題様の言うことは絶対なので、プロクタの質問先の帰還を待つ事にする。自分の中では質問先の人はもうジェダイの騎士だ!早く助けて下さい!マスターーー!

しょうがないので更に先へ進む。Diagnostics、Switch Management、Intelligent Servicesとあくまでも設定自体は終了したところで、“Ok guys, please start saving your configuration, we are going to lunch after 5 minute!”チ、チックショー!ジェダイの帰還待たずにランチとは!しょうがない、ランチ中に戻ってきて下さいよマスター!

ラボ会場から1Fの食堂まで移動する。そしてプロクタからチケットをもらいビュッフェ形式で好きなものを取っていく。今回もシェフがその場で焼いてくれるステーキを選択!繰り返しになりますが、ベスト・オブ・CCIEランチだ!さて、今回もまた陰鬱なランチタイムかな~と思っていると、意外と今回は一角で喋っている。でもどうやら、喋らない方の一角に入ってしまったようだ。両端で喋るグループと喋らないグループに分かれてしまった!いや、ここはもう食べないグループと言っても過言ではない!それじゃ午後に頭働かないですよ皆さん。まったく持って、ステーキうめぇ。

さて、ランチタイムが終了して試験部屋に戻り午後の部開始!マスターは帰ってきたのだろうか?と程なくプロクタがやって来た。どうやらマスターがご帰還されたらしく、大分疑問点がクリアになった。という訳で、その回答を元に再度設定を見直していく。念のためにCLIとDevice Manager両方で設定が反映されているかを見直す。きちんと確認出来ない問題が何問かあるので、その点だけがすっごく不安だ。まぁ、ZoneもZonesetもIVRもshowの出力結果に問題は無いから大丈夫なはず!WWNは長いから、きちんと確認するのはIPよりも慎重にならないとなぁ。

という訳で残りの3時間は見直しに使い、“Last 5 minute! Please start saving your configuration!”という訳でcopy run staを繰り返して終了。

そしてタイムアップ!全体としての出来は良かったんではあるまいか?という訳で休憩コーナーでジュースとリンゴとバナナを頂戴してビルを後にする。そしてホテルに戻ってメールをチェックするけどまだ来ていない。しょうがないから空港に行って夕飯を食べる事に。

空港でイタリアンに入り問題の解析を始めてみる。一応出来たとは思うけど、やっぱり不安は残るなぁ。初回だしそんなに甘くは無いから、確認出来なかった部分がどう出るかは考えておかないと。という訳で空港を後にして再びホテルへ向かう。しかし、メールは来ていないので明日に備えて寝る事に。

2008年2月19日

朝6時起床。バナナとリンゴを食べながらメールをチェックしていると合否メールが来た!来やがったな、さーてフォースのご加護はあるかな?どうかな?

“Fail”

めいだ ふぉーすびー うぃずゆぅぅぅぅぅぅぅぅー!(may the force be with you) No~~~~~!ダメですかぁ。。えっと、スコアレポートでセクション毎の点数は、、、あれ?点数、、、点、、、

何にも書いてない!

ど、どーいう事だ!これじゃあ何の参考にもならないじゃないか!今までこんな事なかったぞ!とは言え何度見直しても無い物は無い!え?Storageって点数が表示されない教科なのか?と思って過去のレポートを見て行くと、

ブリュッセル受験したVoice 2回目のスコアレポートまで消えてる!

Service Providerの2回目はPassだったので何も表示されないのは普通だとして、ブリュッセルで受験した内容が完全に消されている!これはもう、

ハンドパワーです!

っておい!意味がさっぱり分からない。直接Ciscoへ聞くしかないなこれは。時間も無くしょうがないのでチェックアウトを済ませてシャトルバスに乗り込む。こんなに後味の悪いのは初めてだなぁ。そして空港に到着してチェックインを済ませるて、前回同様にチョコレートをお土産にして帰国する。

まさに不完全燃焼状態で完全に途方に暮れてしまう。機内でも大分すっきりしない!対策の打ちようがないにも程があるぞ、何とか白黒はっきりさせないとなぁ。こんな余計な事に労力がかかるとは、、、CCIE5冠への道は実に険しい!

次回に向けて:

兎にも角にもシスコ社に確認するしかありません。

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