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CCIE COLLABORATION 受験記 1回目

2015年7月

今回は日本人、いや東洋太平洋で初のCCIE 8冠を賭けてCCIE Collaboration取得に挑戦だ!まさかCCIE Voiceを取ってもまたUC系のCCIEを受験する事になろうとは、、、9年前の自分にデロリアンに乗って伝えてやりたい。発狂するか失神するか超能力が目覚めるかの3択だろうなぁきっと、、、

そう、CCIE Voiceでの悪夢が蘇るかもと恐怖が脳裏をよぎるけど、やれるだけやるしかねぇ!あれから実に9年近く経っているので、どのくらい変更されているのだろうか?CCIE Voiceが個人的には最強の試験だったので、CCIE Collaborationはトラウマに打ち勝つところから始めなくてはなるまい!と言う訳で心療内科に行くところからスタートだ!(いちいち嘘をつくんじゃない。)

さてCCIE Collaborationも日本で受けられる。毎度おなじみのギロッポン・タウンドッミ・ワターだ。(何だそれは。) DCは相当過酷な椅子取りゲームだったけどCollaborationはと、、、

ガンラガンラ!

何時でも来いよBaby!と言わんばかりに空いている。あんまり人気無いんだな~、Voiceから変わってまだ1年くらいだし、様子見も多いのかもなぁ。ならば遠慮なく颯爽と予約しますか~。と言う訳で7月3日に予約をする。前回受けたのが2月26日だからそんなに久しぶりでもないなぁ。CCIE ラボ試験は4カ月振りくらいだが、CCIE Voiceからは実に8年8ヵ月ぶりか、、、我ながらキモいなぁ。一体全体何をやってるんだかなぁ、、、

今回使用した教材は主に以下だ。

INE Collaboration 関連コンテンツ&ラボ

毎度おなじみのConfiguration Guide and Command Reference (CUCM、CME、CUBE、CUC、IM&P、Video)

Cisco LiveのUC関連資料

と毎度おなじみのコンテンツを使用する。CCIE Voiceも持ってるしUCの実務経験もあるし、1から始まる訳じゃないからこのくらいで許してやろうというところ、というか許してください。今回は早めに終わりにしたいところだ。もうあんな苦しい思いをするのは御免だ!(じゃあ受けなければいい。)

デバイス量はCUCM、CME、CUBE、Gateway、Switch、IP Phone、CUC、CUE、UCCX、IM&P、JabberとCCIE Voice同様に中々の量だ!ただCCIE VoiceよりCCIE Collaborationの内容は質が軽くなっているような気がする。以前のようにVG224、ATA186、WS-X6608-T1のような珍獣系のデバイスは影を潜め、更にはあの恐怖のGatekeeperがもう無いのだ!そう、あのGatekeeperが!加えてGlobalized Dialingなのでこれは相当な軽量化だ!CUBEとVideoがどう出るかによるけど、ヘビー級からミドル級くらいに落ちたと言ってもいい気がする。電話機も7965と9971のみだし、OSがもうWindowsベースでは無いのでUnity何かは以前のような独特のクセは大分減ったんじゃないだろうか?CUCが登場したときはセットアップこんな簡単なのでいいの?と思ったもんだ。

2015年7月3日

朝7時起床。ミッドタウンへ向けて家を出る。雨が降っているのが憂鬱だけど、今回はiPhoneに入れてあるLed ZeppelinのRock n’ Rollをオープニングに聴きながら駅へ歩いて向かう!ZeppelinのドラマーJohn Bohnamのプレイを初めて聞いたときは本当に驚いた!これ、本当に人間1人が叩いているのか?というくらいの衝撃だった。The WhoのKeith Moon、The Rolling StonesのCharlie Watts、そしてLed ZeppelinのJohn Bohnamはまさにロック史に永遠とその名を刻んだ3大ドラマーだ!留学中にドラムのクラスを取った時にCharlie Wattsはお手本にすべきドラマーと教材として使われていたのに驚いたもんだ。

さあてと、六本木ミッドタウンへ到着!1Fから21Fまでエレベーターで上がる。そうすると、プロクタが入口手前で座って待っていた。こっちの顔を見るなり笑いながら、“君は今度はCollaboration受けるのか? まずはCCIE Data Center合格おめでとう!”と暖かいお言葉を頂いた。Thank You!と伝えると、“Ok, Please show me your Menkyo-shou(免許証)”と言う事で日本の免許証を見せる。“君はここのルーチンを知っているからこのままラボに行くよ。”と言うので、あれ?僕だけですか?と聞くと、“Yes, you are the only one for Today”何ですと!またかいな!2回落ちると3カ月以上は受験を待たなくてはならないのが響いているんだろうか?

そしてCCIE ラボに到着して、“君にブリーフィングは必要ないから、Collaborationの試験の受け方を説明するのでこのまま試験会場に入るよ。” との事で、そのまま試験会場へ入り電話機が置いてある席へ。“CCIE Voiceを受けたことは?”と聞かれたので、経験ある事を伝えると、“では尚更説明することはあまりないね。”と言われる。そしてGUI劇遅い問題はどうなのかと心配していると、“東京は世界的に見ても接続性はベストパフォーマンスだから心配しなくていいよ。”と言われて、その後も注意事項をいくつか受けただけで終了!

さて試験開始!まずは構成図と問題文を確認して行く。構成自体はVoiceの時とそこまで変わっていない!これ以上はそんなにやりようは無いんだろうなぁ。という訳でCall FlowやCodecの関連性を描いていく。しかし、Webベース問題はやっぱり馴染めないなぁ。何だかんだで自分の中で構成を把握できた。流石にCCIE Voiceの1回目とは訳が違うのでサクサクと終了した!GUIも今までで一番の快適さだ!技術的にも全く意味不明なところは殆ど無い!“リサリサ先生、たばこ、逆さだぜ?”と言えるくらいの余裕をもって臨めそうだ。(だめだなこりゃ。)

そして設定開始!!Infrastructureは実に単純なので問題なくクリアする!メインパートのCUCMとIOS UCはある程度事前に設定をしてしまう。ここはCCIE Voiceでの経験が活かされるところ!伊達に今までCCIEラボ試験を24回も受けてきたわけじゃないぜ!、、、ってそんなに受けてきたのかよ、、、すっごく切なくなってきたな、、、しかし聞いた話では海外でR&Sを29回、更には44回受験したという強者がいると聞いた!凄まじい精神力だ!常人なら精神病院に入ってること間違いないと思う。それで合格したというのだから本当にすごい!受験代だけでも44 x 15万=660万とはなぁ。どこぞのお坊ちゃまとか、金持ちの道楽でやってたんだろうか?結構良い車を転がせる値段ですぜ?この業界で世界No.1、No.2のタフガイなのは間違いないだろうな。

さてさて、CUCMの確認を始めていく。まずはIP Phoneがレジストできるかどうか?という本試験の初期部分最大の山場だ!レジストしなければ死ぬ!でも俺は死なん!そんな思いが通じたのか全台問題なくレジストした!(どんな思いだ。) しかし、IP Phoneが全部レジストするだけで精神的余裕が生まれる。この試験を受けた人なら分かってくれるでしょう。そしてCall Routingの設定を確認して行く。debug isdn q931で詳細を確認していくが特に問題ない!ちゃんとCallは流れている。ただ結構指示で曖昧な部分もあり不安を残してしまう。おまけに9971のVideoが上手く動かない。トラシューをすると何とか動作させることが出来たけど、結構時間を食ってしまった。

IOS UCを確認していく。正直難しい、、、きちんと動かない箇所が何個かあり、非常にまずい状態だ!IP Phoneがレジストしてくれているのでとんでもない悲劇になる事はないだろうけど、Feature系の機能が山の不動状態になってしまった。とは言え止まる訳にも行かないので、このまま先へ進むことに。

CUCの設定を済ませて確認を始めるものの、一部だけ完全に想定外の動きをし始めてしまった!なんだこりゃ?どういう事なんだ?しばらくトラシューに勤しむも全くダメ。このまま時間を使ってもしょうがないのでUCCXを設定することに。動作自体は全く問題なくUCCXは終了!細かい題意がどうなるのか?と疑問が残るけど、、、そしてIM&Pを設定するけど、全く動作してくれない、、、なんだこ “Ok, please start saving your configuration, we are going to lunch after 5 minute!” れわーーーー!しょうがないなぁ。という訳でランチへ。

ラボ会場から大きな机がある部屋へ移動。プロクタが“ではまた30分間休んでおいて。”と言って部屋から出て行った。そしてまた一人弁当を食べる事に。今回のお弁当は意外と大丈夫だった!強制じゃなくてせめてシドニーのように選択式にして欲しいなぁ。そして30分フルに使ってじっくり休む。しかし1人でこの広い部屋での休憩は実に淋しいなぁ。せめて音楽でもかけたい気分だ。まぁ脳内音楽プレーヤーは何時でも掛かってはいるんだけど。(試験の事を考えろ。)

さて、ランチタイムが終了して試験部屋に戻り午後の部開始!IM&Pのトラシューから再開する。何とか動作しない理由を見つけたけど、そうですか、、、そういう事でしたか、、、というくらい拍子抜けだった。ここで大分無駄に時間を使ってしまった!何てこったい。もう少し早く出来たのになぁ。これは厳しいかもしれない、、、

一通りの動作は確認できたので後は全てをトラシューに充てる!CMEの動きがよう分からん事になっとるので孤軍奮闘する。何とか間違い箇所を発見!しかし、この時点ですでに残り時間が1時間を切ってしまった、、、いかん、いかんぞぉぉぉお!CCIE 7冠としての勘で分かる!このペースは自分には実に不味いと。こういう時は自分のエンジニアとしての才能の無さを呪いたくなる。くっそー!UCエンジニアのみんな!オラにちょっとだけ知恵を分け“Last 3 minute! Please start saving your configuration!”てーーーーーーー。という訳で深い所の確認が出来ないままwrを繰り返す。

そしてタイムアップ!初回にしては大分出来た方だけど、あまりツッコミが出来なかったのが気になる。ボケたらボケっぱなしという状態ではどうにもスッキリしないなぁ。

帰り途中の喫茶店で問題を纏める。大分書き出せる、でもその分やっぱり不安な点もいくつか出てきた。全部動かせたけど題意が満たせているのか?が非常に疑問な感じだ。こういう微妙な手応えの場合は十中八九ダメなパターンが多いからなぁ。

帰宅してもどうせVoiceと同じでIP Phoneを鳴らしながらの採点だろうから、今日中には来まいと思いそのまま休むことに。

2015年7月4日

合否メールを待つ憂鬱な土曜日を過ごす。天気も悪いし嫌な感じだ。と思っていると来ました!合否メールが!さて、どうだ?全部動くことは動いたぞ?どうなんだ?とLet’s Web Access!

“Fail”

あ~~~~あ、そうですかぁ~~~。やっぱり一筋縄では行きませんなぁ。セクションの点数を見ると、“全体的に意外と取れていない。やっぱりボケっぱなしはダメだなぁ。”という訳でトータルで59点くらい。うーむ、初回にしては良い方か。やっぱりきっちり浜ちゃんバリに突っ込まないとだめだな。次までは取りあえずツッコミの練習をしておくか!ってなんでやねん!ってなんでやねん!ってなんでや(もういいって。関西圏の方々申し訳ありません。)

次回に向けて:

動作をさせる事に集中し過ぎて題意をおろそかにしている部分が多かった気がします。次回はその点を潰せるようにして行きます。

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