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2015年11月までのCCIE試験レビュー 期間と難易度

2015/11/10 (火) 0:54

2015年11月6日時点でのCCIE 試験取得が全て終了しましたので、CCDEは実機技能試験では無いので別として総括として今までの経過を複数回に分けて振返ってみたいと思います。

さて、第一回は合格までの期間と難易度についてです。

私の全CCIEラボ試験のLAB 勉強開始から合格までの期間は以下となります。開始日など細かい日数までは流石にメモも無く忘れてますので入れてませんが、大まかに以下のような期間です。

  • Routing and Switching 約1年2ヵ月 (2004年4月~2005年6月) 
  • Voice  約1年 (2005年11月~2006年11月)
  • Security  約7ヵ月 (2007年1月~2007年7月)
  • Service Provider      約2ヵ月  (2007年9月~2007年11月)
  • Storage Networking 約4ヵ月 (2007年12月~2008年5月)
  • Wireless    約6ヵ月 (2014年2月~2014年8月)
  • Data Center  約5ヵ月 (2014年9月~2015年2月)
  • Collaboration    約6ヵ月 (2015年5月~2015年11月)

各トラックでまちまちですが56ヵ月÷8=7なので平均7ヵ月となっていますね。

続いて各トラックの期間に関する総括の第1弾として、受験回数、今の視点から見た個人的5段階評価の難易度を書いて見ます。ここで気を付けて頂きたいのは、あくまでCCIE試験としての難易度です。(参考までにこのような評価がされていたりしますのでご注意を!でも1,000は言い過ぎかも?100くらい?)

受験回数の平均は全8試験で合計28回÷8で3.5回ですかね。結局1発合格する事は出来ませんでしたが、センスも無いし堪え性も無いし、あんまり機械をいじっても楽しいと思わない人なので1年間勉強してから受験とかは無理!という訳なのでこのような結果になってしまいます。

※難易度のは1、は0.5です。

※試験の難易度、期間、回数はリンクしないと思っているのでバラバラになります。あくまで学習の大変さ+試験自体の難しさで難易度と評価しています。

※今回は海外受験の大変さは考慮していません。これ入れちゃうと難易度のが1個プラスされちゃうので、、、

Routing and Switching : 受験回数5回 : 難易度★★★ (3)

最初のCCIEでしたので当然ですが一番時間が掛かりましたし、受験回数も多かったですね。

経験的にもまだインフラエンジニア2年目な上に、勉強開始当初は所属がMicrosoftのゴールドパートナーでしたので2年間はサーバがメイン業務でネットワークはおまけの業務と言う環境でした。しかも勉強開始して直ぐに帰宅が連日深夜コースで鬱病患者2名も出すような地獄のプロジェクトに入れられたため、勉強時間を絞り出すのが非常に大変でした。勉強開始してから8ヶ月間はそんな状態だったので、一番要領が悪かったですね。

CCOの使い方もConfiguration Guideの読み方も良くわからないまま始めてしまいましたし、全体的に教材の使い方も悪かったですね。Workbookに頼り過ぎたり、気が付いたら試験範囲では無い所まで勉強していたりと非効率に寄り道する事が多かったです。

初回から56点くらい取れた試験なので、もうちょっと効率よく勉強していればもっと早く終わったのにな~と今なら思います。

Voice : 受験回数4回 : 難易度★★★★★ (5)

勉強期間1年間の4回で終わったのが奇跡としか思えないくらいの難しさでした。受験1回目2回目の間を5ヶ月近く空ける程に挫折感を味わわされたのは、今まで受験した全試験の中でこの試験だけでした。初CCIEであるR&Sでさえ2回目までは3ヶ月くらいでしたからね。CCIE Voice初回にプロクタがお情けで1つだけ教えてくれましたが、それを落とせば他のセクションが丸落としになるようなものだったので、温情を受けられ無ければ恐らく20点行くか行かないかくらいだったでしょう。

CCIE Voiceは世界的にもマルチプルCCIEホルダーを目指して挫折する人が最も多いトラック!という統計をシスコのCCIE担当者が言っていたと言う話を、2006年当時に聞いた事があります。勉強開始当時はPBX系の知識も経験も全くの0で、ISDNもデータ系しか扱ったことが無かったので、CCNP Voiceでさえも何回か落とすなど大分苦労しました。受験記にもありますが契約終了を機に転職をしたのが本当に大きかったです。

別にCCIE Voiceの為に転職したわけでは無く、市場での差別化を図るためにUC系の経験が欲しかったと言うのが大きな理由でしたが、こういった実戦での経験がなければもっと苦戦したか、本当に諦めていたでしょうね。。。

私は世界中の色んなエンジニアとLinkedinで繋がって会話したりするのですが、CCIEマルチホルダー皆が口をそろえて“CCIE Voiceが史上最も難しい試験!”と言いいます。恐らくこのITインフラ業界で過去最悪の難易度を誇った試験でしょう!“GatekeeperとCCMの連携が!”とか聞くだけで何かしらの後遺症になった人もいるんじゃないでしょうか!

Security : 受験回数5回 : 難易度★★★ (3)

平均の勉強期間7ヵ月で終わってはいます。しかしお恥ずかしい話ですが、2007年8月の“ローリングストーンズのツアーに行く前に必ず終わらせる!”という考えが大分先行していて、かなり焦ってました。もうちょっと冷静に技術解析をやっておけば4ヵ月間の3回で済んだかもしれません。ムキになり過ぎて当時は集中すべき箇所が大分散漫になったと大いに反省しました。まぁ、後で何言っても所詮いい訳ではあるんですけどね。。。

技術的にはサーバエンジニアだったバックグラウンドが大分助けてくれました。Active Directory、CA、RASと言ったWindowsセキュリティサービス群は、ACSやVPN3000が可愛く見えるような実に難解な代物ばかりでしたので、認証サーバやVPN技術は学習するのがそんなに苦にならなかったのです。その時代に同時に導入をよくしたNetScreen(後のJuniper SSG)でのFWやIPSec VPNやアクセスクライアントでも相当苦しんだ経験もあったので、正に苦あれば楽ありですね。

Service Provider : 受験回数2回 : 難易度★⋆ (1.5)

勉強期間2ヵ月と今までの中で最短で終わりました。MCSE 2000やLPIC Level 2の方が時間掛かっているくらいです。

これは2005年のR&Sの範囲にISISがありましたのでMPLSの学習に絞れるとう事が明確だったのと、前途のSecurityでの反省点を大いに活かして落ち着いて集中すべき箇所を絞れた為でしょう。

またCisco PressのMPLS技術に関する書籍が多くて閉口しましたが、本を読むのが速いくらいしか取柄が無いのでそれが最大限発揮されたこと、更にMPLSも某大手ISP案件を担当していた時に構成で良く見ていたのでその経験も大分助けてくれたと思います。

現在はIOS-XRやASRが入っているとは言え、全てがCLIなのでやはりR&Sから2冠目として取るには一番やりやすいトラックでしょうね。

Storage Networking : 受験回数2回 : 難易度★★ (2)

CCIEの中で最も勉強する書籍などの情報が無い試験でしたが勉強期間としては4ヶ月です。しかし、スコアレポート消失問題に1ヵ月ほど取られてしまったので、あれが無ければ3ヶ月くらいで終わったと思います。そんな経験したCCIE受験者はかなりレアだと思うので、統計的に受験運はハッキリ言って無いんですよね、、、

やはりこれもSecurity同様にサーバエンジニアの時にSANを構築した経験が大いに助けてくれました。当時はHBA、FC、ストレージ、バックアップシステムの構築はセットアップの日常業務に近い所がありましたから。ネットワークの知識+サーバの知識があると、理解し易くなる技術がSANだと思います。論理はネットワーク寄り、実際にアクセスする機能はサーバ寄り、この両方がある程度理解出来たのと、当時は案件でもMDSに関わる事が多かったのが大きいです。

Wireless : 受験回数3回 : 難易度★★★★ (4)

6年振りのCCIEでしたが半年で終わりました。難易度を4としてある通りでVoiceの次に難しいトラックでした。

Wireless技術自体は10年前から度々案件で携わる事もあったので、普段触れないような細かい所をメインに勉強すれば良かったのですが、資料が曖昧な物が多く詳細を拾うのに苦労しました。無線はクライアントに依存する事が多いので、検証しようにもWLC側で設定した機能が想定した動作をしない事が多いのも苦労するポイントですね。

また、ラボ試験はGUI反応が物凄く遅い上にTroubleshootingセクションでは無くて、普通のConfigurationセクションでトラブルが多く仕掛けられていると言うのも、“ここではTroubleshootingが必要なんだ!”という心構えが出来きて無い所でトラップがドンドン出てくるので、ハマると全く抜け出せなくなってしまい大分やられました。

Data Center : 受験回数3回 : 難易度★★★⋆ (3.5)

期間としては5ヶ月で終わりました。例の試験ポリシー変更で2回目から3回目までが3ヶ月待たなくてはならなかったので、これが無ければ3,4ヶ月くらいだったでしょう。

Nexus、UCS (Fabric Interconnect)、MDSという全てOSがNX-OSベースと言うR&SとSP(2007年当時)と同様に、学習するコマンドは1つのOS系統のみというある意味分かり易い試験でした。NX-OS自体の経験はあったのと、FCoEやMDS部分はCCIE Storageの経験が、UCSとNexus 1000vに関してはサーバエンジニアの知識と経験があったのでこの程度で終わったのだと思います。

ネットワークだけの知識ですと覚えることが多めなので、少々難易度が上がるかもしれません。加えて全世界で2015年11月現在でも最も人気が集中しているトラックですので、予約を取るのがかなり大変です。一度落ちると次回の受験を決めるまで大分精神的に辛いトラックです。

Collaboration : 受験回数4回 : 難易度★★★(3)

勉強開始してからの期間としては6ヶ月で終わりましたが、実際に集中して勉強した期間は2カ月半くらいだと思います。やはりCCIE Voice+UC経験ありきでこの期間と言う所です。

起業してその準備やらで勉強の時間確保が難しくなりましたが、勉強する項目が“何がCCIE Voiceと違ってて何処を勉強すればいいのか?”を絞るのが簡単で明確だったので助かりました。試験自体で機械トラブルに見舞われる事が多かったのがちょっと痛かったですが、技術的な所はCCIE Voiceほど覚える事は多くは無かったですね。

なのでCCIE Voice無しの始めての受験であれば、こんな期間にも難易度にも勿論ならないのでご注意ください!

が同一のもあるので現在の視点で個人的な感覚で難易度を要約して並べるとこうなります。

岡山的CCIE難易度:

1位 CCIE Voice ★★★★★ (5)

2位 CCIE Wireless ★★★★ (4)

3位 CCIE Data Center ★★★⋆ (3.5)

4位 CCIE Collaboration ★★★(3.2)

5位 CCIE Security ★★★ (3.1)

6位 CCIE Routing and Switching ★★★ (3)

7位 CCIE Storage ★★ (2)

8位 CCIE Service Provider ★⋆ (1.5)

と好き勝手書いて見ましたが、上記はあくまで個人的な見解です。勿論皆様ご意見は多々あるかと思います。

特に難易度はやはりバックグラウンドによる部分が多いかと思います。

私の場合もCCIE Securityはサーバエンジニアとしての経験が、CCIE Service ProviderはCCIE Routing and Switchingの経験が、CCIE Storageはサーバエンジニアとしての経験が、CCIE Data CenterはCCIE Storageとサーバエンジニアとしての経験が、CCIE CollaborationはCCIE Voiceの経験が無ければ難易度も受験期間も更に上だったでしょう。

皆さんも自分の身近な技術は何か?から始めてみるのが一番の近道であるのは間違いないでしょう!

もし宜しければ弊社の相談メンターサービストレーニングなどご活用ください!

以上CCIEラボ試験合格までの勉強期間と難易度でした!